2017年05月31日

照明器具製作 第3回:試作2台目の製作

2月の下旬頃に照明器具を作成したという記事を書きました。そのときに作成した照明器具が図1と図2です。
 
P2290192_web.jpg
図1 照明器具1台目(消灯時)
 
P2290194_web.jpg
図2 照明器具1台目(点灯時)
 
この照明器具には1WパワーLED(秋月電子通商 通販コード:I-04036)を3つ使い、LEDドライバーCL6807(同コード:I-06277)とWi-FiモジュールESP-WROOM-02(同コード:K-09758)で明るさを制御していました。ですが、下記のように色々と使いづらい点がありました。
  • Wi-FiからLEDを制御するには接続やら操作やらがめんどくさい
  • 1WパワーLED3個では暗い
  • LEDの上部や背後をカバーで覆っていないので、正面以外からだと眩しい
  • カバーはある程度の大きさがあるので、3Dプリンターで造形すると時間がかかる
 
ですので、外装やら基板やら全部新しく作り直しました。今回は新しく作った2台目の照明器具を説明します。
 

新しい2台目の照明器具が図3と図4です。
 
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図3 照明器具2台目(消灯時)
 
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図4 照明器具2台目(点灯時)
 
作成した照明器具の構成をおおまかに説明すると下記のようになります。
  • カバー(木材・障子紙)
  • LED支柱(パワーLED・LED台座・棒ネジ・棒ネジ台座)
  • 制御基板(LEDドライバー・Arduino・可変抵抗器)
それぞれの箇所についてざっと説明していきます。 
 

カバーは大きいほど光が柔らかくまんべんなくなりますが、3Dプリンターでカバーを造形すると大きさに制約が出来てしまいます。そこでカバーは木材と障子紙で作成しました。それが図5から図7です。
 
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図5 照明器具カバー外観(前面)
 
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図6 照明器具カバー外観(上部)
 
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図7 照明器具カバー内部(下部)
 
図5から分かるように今回作成したカバーは前後左右と上部を障子紙で覆っています。そのため以前のように正面以外からだと眩しいということはありません。下部はむき出しですが下から覗き込まない限り眩しくなることはないと思い、不要と判断しました。
ただカバーの上部は大半を障子紙で覆っていますが後方に隙間を設けています。これはLEDの熱がこもらないようにするためです。
 

LED支柱はLEDと棒ネジ、それからLEDや棒ネジの台座により構成されています。台座は3Dプリンターで造形しました。パワーLEDの数は9個ですが、これは手持ちのパワーLEDの数やACアダプターの定格から決めました。
 
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図8 LED支柱
 
LED台座にはM5雌ネジとヒートシンクを挿すための穴を空けてあります。さすがに雌ネジや穴を3Dプリンターで精確に造形することはできなかったので、ピンバイスやタップを使って穴を空けました。棒ネジ台座も同様にM5雌ネジが切ってあります。
 
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 図9 LED台座
 

回路基板は3つあります。右上のユニバーサル基板にLEDドライバーの回路を実装しています。LEDドライバーの回路は3列あり、それぞれが3つのパワーLEDを制御します。
左側にあるのは調光制御をするためのArduinoと可変抵抗器です。可変抵抗器の値をArduinoが読み取り、LEDドライバーをPWM制御して調光します。
 
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図10 回路基板一式
 

このように1台目で気になったところ直すために2台目の照明器具を作りました。回路図やプログラムなどについては今後説明します。
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2017年05月25日

Maker hart社 電子ドラム工作キット DD-PAD

今回の記事は今までと毛色が異なり市販されている商品の紹介です。
これまでは作成した回路などの紹介や説明をしていましたが、それだとどうしてもブログの更新のペースが遅くなります。遅くても構わないと言えば構わないのですが、どうせならこまめに更新してきたいです。というわけでこれからはWeb上の情報や商品などで興味を持ったものを軽く紹介したりもしようと思います。
 

今回紹介するのはMaker Hart社のDD-PADという電子ドラムの工作キットです。秋月電子通商の新商品を眺めていたら見つけました。
 
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DD-PADの外観(秋月電子通商 通販コード:K-12108商品ページより)
 
感圧センサーや音源など必要な部品は一式揃っているので、組み立てるとドラムとして使えるみたいです。
メーカー公式の組み立て動画があったので載せておきます。動画の映像はほとんど組み立て作業で、音が鳴っているのは7:09あたりからです。
 
 
作っているのは台湾のMaker hart社というところで、音楽関係の製品を作っている会社のようです。Maker hart社の製品を日本で取り扱っているのは秋月電子通商だけなようです。電子ドラムキット以外には音声ミキサーJUST MIXER(通販コード:M-12109)やギター風弦楽器キットDU-ONE(通販コード:K-11628)を取り扱っています。
 
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DU-ONEの外観(秋月電子通商 通販コード:K-11628商品ページより)
 
調べた範囲では詳しい情報がなかったので確実なことは分かりませんが、どちらの製品も特徴にArduino + Sound Chipと書いてあります。(DD-PAD製品ページDU-ONE製品ページ)おそらくどちらの製品もメインボードに同社製のMH BoardというGM音源を積んだArduino互換機を使用しているのではと思われます。
MH BoardはArduino+GM音源という組みあわせなので、これを使えば楽器を自作できるのではと思っています。ただ日本では取り扱っていないようなので、現時点だと購入するのは難しそうです。秋月電子の取り扱い待ちです。
 

というわけで、今回はDD-PADなどMaker hart社の製品を紹介してみました。これからも興味を持ったり面白いなと思った製品や記事などを紹介していきたいと思います。
 

posted by ました at 16:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 商品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月08日

3Dプリンターで造形した色々な物

3Dプリンターを購入したので、小物置きなど色々作ってみました。
 
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左の方から順にリモコン立て、ひげ剃り置き、小物置き、照明器具です。リモコン立ては造形しただけだと寸法が合わずリモコンが立たなかったため、段ボールで調整しました。照明器具は以前作成した物の外装を変更したものです。中には1WパワーLEDが3つ入っています。
 
3Dプリンターを使えば物を自分で好きなように作れるので便利です。ですが造形物の形状によっては造形に失敗したり、ある程度大きくなると造形時間や材料が増えて1日くらいがかかったりします。ですので、どんな物でも自由に作るのは難しいなといった感じです。
気軽に作れるサイズとなると3cm四方の立体くらいでしょうか。10cm四方とかになると造形に数時間かかります。例えば写真の左上の2台分のリモコン立ては5時間半、右の照明器具はカバーとLED台座を合わせて4時間半造形にかかっています。
 
こんな感じで3Dプリンターを使って色々作っていました。そろそろArduinoとか電子工作関係の記事を書きたいなぁ。
 

ラベル:3Dプリント
posted by ました at 16:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 3Dプリント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする