前回はLED調光をするための可変抵抗器やPWMについて説明をしました。今回はLED調光できる回路をを作っていきます。
目次
1. 回路
回路は2つに分けられます。
- 可変抵抗器を使ったアナログ入力の回路(下図左側のR2)
- PWMでLEDを制御する回路(下図右側のR1とLED1)
回路に使用する部品は下表の通りです。
項 | 記号 | 品名 | 型番 | 特性 | 秋月電子通商 通販コード | ||
1 | Part1 | マイコンボード | Arduino Uno rev.3 | - | - | ||
2 | LED1 | LED | OSDR3133A | 最大順方向電流 30[mA] 標準順方向電圧 2[V] | I-00562 | ||
3 | R1 | 抵抗器 | - | 抵抗値 330[Ω] | - | ||
4 | R2 | 可変抵抗器 | 3386T-EY5-103TR | 最大抵抗値 10[kΩ] | P-08012 | ||
この可変抵抗器を選んだ理由は3つです。
- 足の間隔が2.54mm(ブレッドボードの穴間隔も2.54mm)
- つまみが大きい
- 0.1〜1.0[mA]程度くらいの電流を流したい( 5[V]/10[kΩ] = 0.5[mA] )
LEDの順方向電流は10[mA]程度にしたいので、直列接続する抵抗は330[Ω]を選びました。
選定した部品の値を記入した回路図が下図です。
2. 実装
1項で検討した回路図をブレッドボードに実装しました。
注意するのは可変抵抗器のつまみの向きとワイパが動く方向です。この可変抵抗器のデータシートにはつまみを時計回りに動かすとワイパが1番ピンから3番ピンへ動くと書いてあります。
引用元:秋月電子通商 通販コードP-08012 データシートより
つまみを時計回しに動かしたときアナログ入力の電圧が上がる回路にしたかったので、1番ピンをGNDに、3番ピンを5[V]に接続しています。
3. スケッチ
ArduinoのanalogWrite()関数でPWMの出力ピンとDuty比を設定できます。Duty比の設定は0から255まで可能です。0なら常にOFF、255なら常にON、127ならDuty比は約50%です。
LED調光を行うためのスケッチはArduino公式ページにあるanalogWrite()関数のExampleをそのまま利用できます。
このスケッチはArduino A3ピンのアナログ入力値(0〜1023)を4で割った値をDuty比として、D9ピンに出力しています。
上記の回路図とスケッチを元に実際に作成したのがこちらです。可変抵抗器を動かすとLEDの明るさが変わります。
これでLED調光は完成です。しばらくはアナログ入力を使って色々作ろうと思います。
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